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7月, 2009の投稿を表示しています

特別支援学校高等部の教育課程編成にもICF

「平成21年度特別支援学校新教育課程説明会(中央説明会)資料」が発表されました。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1282103.htm 第8節教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項 5 教育課程の実施等に当たって配慮すべき事項 (16)家庭,児童福祉施設,医療機関等との連携 にICFについての記述があります。   <同資料からの引用> ・・・・・  また,個々の教育的ニーズに応じて連携協力する相手や内容・方法等を工夫することが大切である。その際,関係者間で個々の生徒の実態等を的確に把握したり,共通に理解したりできるようにするため,国際生活機能分類(ICF)の考え方を参考とすることも有効である。 ICFの考え方については,特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編 で解説しているので,参照されたい。 ・・・・・   ICFは,多職種(いろいろな機関や人)との連携に有効な考え方やツールとして利用が可能です。 ICF-CY Japan Networkでも,連携での利用について研究や実践を行ってきましたが,さらに有効な手立てとなるよう,皆さまからご意見をいただきながら取り組んでいきたいと思います。   (ICF-CY Japan Network e-Angelグループ 富山比呂志)

指導要領解説 自立活動編にICF

「特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編」 が文部科学省のHPで発表されました。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1278527.htm また,書店でも書籍版が発売されています。 「第3章 今回の改訂の要点」の「2 障害のとらえ方と自立活動」に,ICFについての記述があります。 (解説の要約) (1) 障害のとらえ方の変化 ・「障害」のとらえ方の変化として,ICIDHからICFへ (2) 障害のとらえ方の変化と自立活動とのかかわり ・自立活動の目標を「障害による学習上又は生活上の困難」と改定し,それらの困難は,ICFとの関連でとらえることの必要性 ・自立活動の内容は,ICFで示されている「生活機能」と「障害」の双方の視点を含むものである ・ICFの考え方を踏まえることで,障害による学習上又は生活上の困難を的確にとらえ,現状で行っていること,指導によってできるようになること,環境の設定によりできるようになることなどに一層目を向けるようになる ・ICFの特徴は,環境因子などを適切に考慮する点にあるが,成長期にある幼児児童生徒の実態はさまざまに変化するため,それらに応じて,環境を構成したり整えたりすることが必要 自立活動編にICFのことが記載されていますが,「障害による学習上又は生活上の困難」は,特別支援教育全体の目標にある記述であることから,自立活動だけでなく,特別支援教育全体でICFとの関係を考える必要があると言えるでしょう。 ここで注意していただきたいことは,ICFが自立活動を規定したり,ICFありきとしてとらえたりするのではなく,自立活動の中でICFの特徴を生かし,よりよい実践につなげてはどうか,ということです。 また,今回は特別支援学校学習指導要領の改訂にICFが盛り込まれましたが,ICFは障害のある子どもたちのためだけのものではなく,障害のあるなしにかかわらず,すべての人に対して有効なものであることを確認いただきたいと思います。 (ICF-CY Japan Network e-Angelグループ 富山比呂志)