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平成30年度日本特殊教育学会自主シンポジウムの報告その1(当日までの経過)

9月22日〜24日の3日間,大阪国際会議場で日本特殊教育学会第56回大会が行われました. その最終日,ICF-CY Japan Networkのメンバーがかかわった,『ICFと合理的配慮と特別支援教育(6)』と題した自主シンポジウムを行いました. 本件について,1)当日までの経過,2)話題提供の様子,3)指定討論の様子,4)フロアとのやりとり,の4回に分けて報告します. まず,関係者は以下の通りです. 企画者・司会者:徳永亜希雄(横浜国立大学) 話題提供者:徳永亜希雄 西村修一(前・栃木県立岡本特別支援学校) 堺裕(帝京大学) 指定討論者:山元薫(静岡大学) 次に,企画趣旨についてです. ICF(国際生活機能分類)は,WHO国際分類ファミリーネットワーク内において,障害者の権利条約との関連でも議論されてきました.同条約のキーワードの一つが合理的配慮です. 我が国の教育分野では,中央教育審議会初等中等教育分科会報告(2012)において,合理的配慮の定義や具体的な観点が例示され,また,障害の状態等に応じた合理的配慮を決定する上で,ICFを活用することが考えられると述べられました.しかし,その後,具体的な実践レベルでの検討が十分にされていないことを踏まえ,本テーマによるシンポジウムにて議論を重ねてきました.今回はその6回目となり,冒頭でこれまでの検討経過についても説明がありました. 今回は,前回までの到達点と課題を踏まえ,加えて新学習指導要領の趣旨も読み解きながら,検討を行いたいと考えました.メールベースでの事前の意見交換や協議を,これまで以上に丁寧に行い,ICFと合理的配慮と特別支援教育についてより具体的に,実践レベルへの落としこみ方まで深めたいと考え,当日を迎えることとなりました. 当日までの経過はここまでです.当日の様子は,次回以降の更新で報告します.                    (ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 徳永亜希雄)

今年もICFシンポ@特殊教育学会in大阪,行います!

この夏は天候不順が続きました. 今朝は大きな地震もあったとのこと,関係の皆様に対し,心よりお見舞い申し上げます. さて,9月となり,特殊教育学会の季節がやってきました. 今年は大阪国際会議場(グランキューブ大阪で開催されます. ここでは,自主シンポジウムについてお知らせします. 「ICFと合理的配慮と特別支援教育(6)」と題して企画しました. 同じタイトルで検討してきた5年間の積み重ねを踏まえ,6回目のシンポですが,これまで以上にじっくり関係者間で協議を重ね,当日を迎える予定です. 概要は以下のとおりです(敬称略).もしよかったら会場をのぞいてみてください. 自主シンポジウム7-15 9月24日(月・振休) 10:45~12:15  @804 ICFと合理的配慮と特別支援教育(6) 企 画 者:徳永亜希雄(横浜国立大学) 司 会 者:徳永亜希雄(横浜国立大学) 話題提供者:徳永亜希雄(横浜国立大学) 西村 修一(前・栃木県立岡本特別支援学校) 堺   裕(帝京大学) 指定討論者:山元  薫(静岡大学) 会場でお会いできることを楽しみにしています! (文責 ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 徳永亜希雄)

@特殊教育学会,続いてICF関連ポスターです!

前回,9月の特殊教育学会@名古屋国際会議場で開催される自主シンポジウムについてお知らせしました. 今回は,ICFに関連するポスター発表についてお知らせします(敬称略). 9月17日(日)9:30~11:30 イベントホール P3-69 合理的配慮検討におけるICF-CYカテゴリーの活用 学校における合理的配慮の観点との適合性検討に基づいて 堺 裕 徳永亜希雄 田中浩二 また,ICFは直接出てきませんが,前述の堺氏筆頭の発表と同じ研究の結果として発表されます. P3-71 合理的配慮決定のための合意形成ツール試案 徳永亜希雄 堺裕 田中浩二 山元 薫 一方,私達が関わったものではありませんが,ICFで検索すると以下のような発表もあるようです. 9月16日(土)13:00~15:00 イベントホール P1-52 アンケートを活用した吃音のある児童への教育実践(2)ICFに基づいたアセスメントプログラムを用いて 小林 宏明 9月18日(祝・月)12:30~14:30 イベントホール P7-59 スポーツ教室への参加が重複障害者の生活機能に及ぼす影響 ICFを用いた事例研究 吉岡 尚美 重藤誠市郎 内田 匡輔 以上です.ポスターも含めたプログラム全体は,以下をご覧下さい http://www.jase.jp/taikai55/program.html (文責 ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 徳永亜希雄)

今年も,ICFシンポ,やります!

9月です.特殊教育学会の季節です.今年は新潟大学で開催されます. 「ICFと合理的配慮と特別支援教育」と題した自主シンポジウムです. 同じタイトルで検討し3年間の積み重ねを踏まえた,4回目のシンポです. 差別解消法施行後の初の開催となります. 概要は以下のとおりです(敬称略).もしよかったら会場をのぞいてみてください. 9月18日(日) 13:30~15:00 メディアシップ 日報ホールA 自主シンポジウム59 ICFと合理的配慮と特別支援教育(4) 企画者:徳永亜希雄(横浜国立大学) 司会者:徳永亜希雄(横浜国立大学) 話題提供者:西村 修一(栃木県立岡本特別支援学校) 逵 直美(東京都立光明特別支援学校) 齊藤 博之(山形県立ゆきわり養護学校) 堺 裕(帝京大学) 指定討論者:大関 毅(前・茨城県立下妻特別支援学校) 以上です.その他のプログラムは以下をご覧ください. http://www.jase.jp/taikai54/program.html (文責 ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 徳永亜希雄)

今年も,ICFシンポの季節がやってきました!

特殊教育学会の季節がやってきました.今年は東北大学で開催されます. 「ICFと合理的配慮と特別支援教育」と題した自主シンポジウムを企画しました. 同じタイトルで検討した2年間の積み重ねを踏まえた,3回目のシンポです. 概要は以下のとおりです(敬称略).もしよかったら会場をのぞいてみてください. 9月21日(月) 10:00~12:00 A305 自主シンポジウム73 ICFと合理的配慮と特別支援教育(3) 企画者    徳永亜希雄 (国立特別支援教育総合研究所) 司会者    徳永亜希雄 話題提供者 徳永亜希雄 西村修一 (栃木県立岡本特別支援学校) 逵 直美 (東京都立光明特別支援学校) 齊藤博之 (山形県立上山高等養護学校) 堺 裕 (帝京大学)              指定討論者  佐藤久夫 (日本社会事業大学) 田中浩二 (東京成徳短期大学)  以上です.その他のプログラムは以下をご覧ください. http://www.jase.jp/taikai53/ (文責 ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 徳永亜希雄)

日本特殊教育学会第52回大会 自主シンポジウムの報告

2014年9月、高知大学で、日本特殊教育学会第52回大会が開催され、ICF-CY Japan Networkのメンバーが関わった自主シンポジウムが行われました。 ・テーマ「ICFと合理的配慮と特別支援教育Ⅱ」 ・企画者 徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所),逵 直美(東京都立光明特別支援学校),西村修一(栃木県立岡本特別支援学校おおるり分教室) ・司会者 徳永亜希雄 ・話題提供者 西村修一,逵 直美,下尾直子(洗足こども短期大学),田中浩二(東京成徳短期大学)              ・指定討論者 佐藤久夫(日本社会事業大学),堺 裕(帝京大学)             1 企画趣旨 ICFは、WHO国際分類ファミリーネットーワーク内において、障害者の権利条約との関連でも議論されてきました。同権利条約のキーワードの一つは合理的配慮です。我が国の教育における検討結果として報告された中教審分科会報告において、合理的配慮についての検討結果や定義、具体的な観点が例示されました。また、障害の状態等に応じた合理的配慮を決定する上で、ICFを活用することが考えられる旨が述べられましたが、その後、具体的な実践レベルでの検討は十分になされていませんでした。  そこで、前大会において同タイトルのシンポジウムを企画し、合理的配慮を巡る動向を確認した上で、特別支援教育実践の立場からの話題提供と労働分野及び福祉分野からの指定討論を交えた検討を行いました。その結果、合理的配慮は個別に提供されることを踏まえ、個別事例での活用等、引き続き検討を行う必要性が確認されました。 今大会においては、同タイトルのもとで、その後の検討経過を報告し合うとともに、より多様な立場からの話題提供と指定討論を交え、検討を行うことにしました 2 各話題提供の要旨 話題提供に先立ち、司会者より、趣旨説明の一環として障害者権利条約と合理的配慮、及び同条約と教育との関連等を確認した後、特別支援教育分野での合理的配慮と基礎的環境整備の関連等について整理が行われました。 西村氏は、合理的配慮には周囲の配慮義務としての合理的配慮と当事者の請求に応える合理的配慮義務の二つのタイプがあるとした上で、合理的配慮を見出すアセスメントツールとしてのICFの有効性や具体的に検討した事例等について報告しました。 逵氏...

今年も,ICFのシンポを開催します!

今年の夏は,各地で不順な天候が続きましたが,皆様,どう過ごされたでしょうか. そんな中,今年も特殊教育学会の季節がやってきました.高知大学で開催されます. 昨年度に引き続き「ICFと合理的配慮と特別支援教育」と題した自主シンポジウムを企画しました. 企画者として名前が出ているのは3名だけですが,これまで一緒に取り組んできたICF-CY Japan Networkの仲間達と一緒に考えました. 概要は以下のとおりです(敬称略).もしよかったら会場をのぞいてみてください. 自主シンポジウム44 ICFと合理的配慮と特別支援教育(2) 9月21日(日) 10:30~12:00 133教室 企画者: 徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所),逵 直美(東京都立光明特別支援学校),西村修一(栃木県立岡本特別支援学校おおるり分教室) 司会者:  徳永亜希雄 話題提供者: 下尾直子(洗足こども短期大学),田中浩二(東京成徳短期大学),逵 直美,西村修一 指定討論者 佐藤久夫(日本社会事業大学),堺 裕(帝京大学) また,話題提供者のお二人は,ポスター発表もされます.こちらも要チェックです! 下尾直子「ICF-CY による「連絡帳」記述文の整理・分析」 (ポスター1-K 9月20日(土) 13:10~14:40@北体育館) 堺 裕「授業改善のためのICF モデルの活用」: (ポスター3-J 9月21日(日) 10:30~12:00@北体育館 ※シンポと重なっていますが,ポスター掲示はされるそうです) 以上です.その他のプログラムは こちら をご覧ください. (文責 ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 徳永亜希雄)

今後の障害児支援の在り方について(報告書)〜「発達支援」が必要な子どもの 支援はどうあるべきか〜」の取りまとめについて

平成24年4月に,障害者自立支援法が一部改正されてから2年が経過し,相談支援の充実や障害児支援の強化などが,各地で重視されるようになってきました. そして先日, 7月16日に,厚生労働省の「障害児支援の在り方に関する検討会」から,報告書が発表されました. http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000050945.html この検討会では,平成27年4月にスタートする予定の子ども・子育て新制度「利用者支援事業」や平成27年度の報酬改定や障害者総合支援法施行3年後の見直しに併せて行う制度見直し等を視野に置き,障害児支援の充実について具体的な検討を行う予定とされています. 今回の報告書では,基本理念として,①地域社会への参加・包容(インクルージョン)の推進と合理的配慮,②障害児の地域社会への参加・包容を子育て支援において推進するための後方支援としての専門的役割の発揮,③障害児本人の最善の利益の保障,④家族支援の重視が挙げられています. 報告書の10 ページ目には,障害児本人の最善の利益を保障していくに当たっては,「障害」を本人の機能障害のみではなく「社会的障壁」との関係において総合的に整理し,支援内容を検討することができるICF(国際生活機能分類:2001 年にWHO 総会において承認)の考え方(「医学モデル」と「社会モデル」の統合)も重要である。ICFでは,一人ひとりの情報を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」という3つの次元に加えて,「健康状態」「環境因子」「個人因子」やそれらとの相互作用で総合的に整理されている。また,児童期用のものとしては,さらに項目が追加されたICF-CY(国際生活機能分類児童版)が2006 年のWHO-FIC チュニス会議において承認されている。 と,ICFの考え方の重要性が明記されています. 今後も,地域における「縦横連携」のための体制づくりが進められていく中で,多職種の専門家が,ICFの考え方を重視しながら,「発達支援」が必要な子どもを主体とした支援が充実されていくことを期待しています. (文責:ICF-CY Japan Network 事務局 大久保直子)

常に原点を大切にしながら

新年度に入ったと思ったら,もうすぐGWが迫ってきました.早いものです. GWといえば,毎年,特殊教育学会での研究発表や自主シンポを企画する時期でもあります. 最近,これまで取り組んできたICF/ICF-CY関連の研究をまとめる機会があり,あらためて原点に立ち返る必要性を感じました. そこで,新年度最初のHP更新にあたり,ICFCYJPNの最初の記事を読み返してみました.以下がそれです. 「スタート!(2007年1月10日 水曜日) ICF-CY Japan Network 代表の亜じあんです。 ついに念願のホームページが開設されました。これからコンテンツも充実させて行く予定です。お楽しみに! また、身内の話で恐縮ですが、ここに至るまでに、素敵な仲間達が尽力してくれています。そんな仲間の存在を誇りに思っています。仲間達共々、今後ともよろしくお願いします!!」 読み返してみて,「勢いがあるなあ」「HP開設の喜びに満ちているなあ」と我ながら関心してしまいました. 昨年度の自主シンポは,比較的新しいワード「合理的配慮」を鍵にICF/ICF-CYの活用を考えました.今年度も重要なキーワードなることと思います. このような新しい言葉が出てきたとしても,ICFCYJPNで大切にしてきた,ICF/ICF-CYの活用を通した子どもたちや関係者の方々への貢献や仲間たちとのつながりを,常に原点として大切しながら進めていきたいなあとあらためて考えています. 今後ともどうぞよろしくお願いいたします. (文責 ICF-CY Japan Network 運営スタッフ代表 亜じあんこと,徳永亜希雄)

新年のご挨拶&ICFに関連する研究発表会のお知らせ

2014年,最初のHP更新となりました。今年もよろしくお願いいたします。 年末に国会で承認された障害者の権利に関する条約が,国連のあるニューヨークで,現地時間の1月20日に寄託されました。2月19日,いよいよ日本国内で発効します.これから,と気が引き締まる感覚を覚えます。 昨年は、そのことに関連した取組として、ICF-CY Japan Networkのメンバーが、特殊教育学会にて、「ICFと合理的配慮と特別支援教育」というテーマで、自主シンポジウムを開催させていただき、合理的配慮に関する現状と課題について、改めて考える機会となりました。 また、文部科学省による教育支援(旧就学指導)資料にも、ICFの視点が記述されました。今後、共通言語としてのICFを基礎とした情報が就学先に伝えられることで、双方の支援者や本人、ご家族にとって、スムーズな移行が促進されることが期待されます。 今年も、ICFやICF-CYに関連する話題を、できるだけ多くご紹介したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今年2月に行なわれる、ICFに関連した研究発表会についてお知らせをさせていただきます。申し込みの〆切が、1月28日(火)までとなっています。参加を希望される方は、お急ぎください。 1.開催日:2月10日(月) 2.開催場所:京都市立鳴滝総合支援学校 3.開催の趣旨(学校HPより引用) 平成26年2月10日(月)に,鳴滝総合支援学校として初めての研究発表会を実施します。昨年度までの実践報告会では,鳴滝総合支援学校の日々の取組を,授業を参観することによって知っていただくことを中心にしていました。 今年度は,「社会と関わり豊かに生活するためのキャリア教育の推進~ICFの視点を用いたキャリア教育の実践~」を研究テーマとして取組を進め,研究発表会として成果報告することになりました。 また,立命館大学教授 朝野浩先生にもご講演いただきます。 多くの方に本校の取組を知っていただき,ご意見等を聞ければと考えています。 第二次案内と参加申込書を配布文書の研究発表会の欄に掲載しましたので,ご覧ください。http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=400404 4.問い合わせ先:京都市立鳴滝総合支援学校   FAX 075-462-193...

日本特殊教育学会第51回大会 自主シンポジウムの報告

2013年8月30日から9月1日に、明星大学で、日本特殊教育学会第51回大会が開催され、ICF-CY Japan Networkのメンバーが関わった自主シンポジウムが行われました。 ・テーマ「ICFと合理的配慮と特別支援教育」 ・ 企画者:齊藤博之(山形県立上山高等養護学校)、逵 直美(三重大学教育学部附属特別支援学校) ・ 司会者:徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所) ・ 話題提供者:西村修一(栃木県立岡本特別支援学校おおるり分教室)、齊藤博之(山形県立上山高等養護学校)、逵 直美(三重大学教育学部附属特別支援学校) ・ 指定討論者:佐藤久夫(日本社会事業大学),春名由一郎(高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター) 自主シンポジウムの企画者 齊藤氏より   「合理的配慮。これは今後、重要なものになる!」 ある意味、直感に近い考えから、このシンポジウムを企画しました。これまで、私は、ICF及びICF-CYを活用しながら実践を重ねてきました。ICFの活用により、多くの事柄が解決されてきたことを実感しています。合理的配慮を考える上でも、これまでのICF活用の実践が、その可能性を広げることと確信しています。  合理的配慮が、これまで取り組んできたこととどう違うのか、また、合理的配慮というものが何を生み出すのか。今回のシンポジウムでは、そのきっかけを議論できたものと思います。話題提供の西村先生、指定討論の佐藤先生、春名先生、そして、貴重なご意見を提供していただいたフロアの皆様、感謝申し上げます。 自主シンポジウムの企画者 逵氏より  昨年末、ICF-CY Japan Networkのメンバーが集まったときに、次の特殊教育学会の自主シンポジウムは、「ICFと合理的配慮」をテーマにして、話し合おうということになりました。しかし、いざ準備するために関連した資料を読み出すと「特別支援教育における合理的配慮って何だろう」と悩み考えてしまいました。  今回のシンポジウムは、私たちが、ICFを活用した実践をとおして得た子どもたちの将来への可能性と同様に、基礎的環境整備と合理的配慮を、特別支援教育にどのように活かしていくのか考えるための、はじめの一歩であったと思います。  フロアには、特別支援学校以外の支援者や、ICT教育を推進されている先生方の姿もあり、今後の更なるI...

刊行!『特別支援教育におけるICFの活用Part3』(ジアース教育新社)

2013年1月29日、国立特別支援教育総合研究所での、ICF/ICF-CY活用研究の成果をまとめなおした冊子「特別支援教育における ICFの活用 Part3学びのニーズに応える確かな実践のために」がジアース教育新社から発売されました。 http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/0211/index.html 本冊子には、同研究所におけるこれまでの研究成果がぎゅっと凝縮されており、ICF-CY Japan Networkのメンバーも多く執筆等にかかわっています。 本冊子の構成は次のとおりです。 第1章 総論:特別支援教育においてICFを活用するということ 第2章 活用を支えるツールとツール活用事例 第3章 特別支援学校での活用 第4章 通常の学校での活用 第5章 キャリア教育とICF 第6章 活用を進めるために また、本冊子には、二つの特典があります。 一つ目は、これまで研究が進められてきた電子化ツールがCDROMとして収められていることです。 二つ目は、特別支援教育のみならず、関連分野の取組として、医療分野、福祉分野、保健分野、労働分野それぞれにおけるICFの活用についても整理されていることです。 お奨めの一冊です。 ぜひご覧下さい!                (ICF-CY Japan Network 森下亮)

新年のご挨拶&ICF関連セミナーのご案内

2013年になりました。 旧年中は、ICF-CY Japan Networkの諸活動に対してご理解・ご協力をいただき、ありがとうございました。 今年も、ICFやICF-CY、子ども等をキーワードにして、真摯に、且つ熱く、取り組んでいきたいとメンバーと話しております。 どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今年1月に開催されるICF関連セミナーについて紹介いたします。 国立特別支援教育総合研究所セミナーの分科会の一つとして、以下の要領にて「障害のある子どもの理解と指導及び支援の充実のためのICF(国際生活機能分類)の活用」が開催されます。(申込〆切 1月10日(木)※期限が迫ってのご案内で申し訳ありません。) ○開催日程 2013年1月29日(火)・30日(水) 同分科会は、2日目の13:30~16:00 ○開催場所 国立オリンピック記念青少年総合センター 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 ○セミナー全体のテーマと主な構成 「特別支援教育の現状と課題-共生社会の形成に向けた特別支援教育を考える-」 1日目 行政説明、シンポジウム 2日目 研究・トピック紹介、ポスター発表、研究成果報告 ○ICF関連分科会について <テーマ> 障害のある子どもの理解と指導及び支援の充実のためのICF(国際生活機能分類)の活用 <趣旨> 特別支援学校の学習指導要領等の解説では、WHO(世界保健機関)のICF(国際生活機能分類)の考え方を踏まえた指導や必要な支援、及び関係者間での適確な実態把握や共通理解での活用等、様々なICFの活用について述べられました。 本分科会では、まず、ICF及びその児童版であるICF-CYの考え方を実践につなげていくための活用支援ツールの実証や、様々な障害種や学校種での活用等について検討した研究の成果を報告し、その中で、検証を行った活用支援ツールについても紹介します。 続いて、特別支援学校及び小学校における活用実践を報告し、それらを基に子どもの理解と指導及び支援の充実のためのICF及びICF-CYの活用の在り方について協議を行います。 <主な構成と報告者等(敬称略)> 研究報告  德永亜希雄、金子健、松村勘由(国立特別支援教育総合研究所) 実践報告 小林幸子(静岡県立富士特別支援学校 教諭) 溝端英二(和歌山県立紀伊コスモス支援学校 教諭) 石川...

研修コンテンツ「特別支援教育におけるICFの活用」のご紹介

早いもので7月に入り、子どもたちの夏休みが迫ってきました。 一方で、学校の先生方は、研修シーズンの始まりでもありますね。 さて、今回は各学校での研修に使える研修コンテンツのご紹介です。 国立特別支援教育総合研究所では、都道府県・市等の特別支援教育センターや学校等における教職員を対象に、「研修コンテンツ」が作成され、それらの機関での研修用の資料として配信されています。 その一環として、同研究所でのこれまでの研究成果を踏まえ、「特別支援教育におけるICFの活用」が作成・追加されています。 ご利用の仕方等、詳細は 同研究所の「別支援教育におけるICF-CYの活用に関する研究−活用のための方法試案の実証と普及を中心に−」 の頁 http://www.nise.go.jp/cms/8,559,18,105.html の中段の ○取り組み紹介 にあるリンク先の頁からご覧下さい。 それでは、皆様、充実した夏をお過ごし下さい!                        (ICF-CY Japan Network 森下亮)

特別支援教育とICF~新学習指導要領から探ってみよう!~

「知りたいICF、教えてICF-CY」3 今回の内容は、「教育分野の『特別支援教育』においてICFがどのように考えられているのか、」皆さんにお伝えできればと思っています。 まず、「学習指導要領」について簡単に説明します。教育にかかわる仕事をされている方や学生の皆さんは、すでにご存じの方も多いと思いますが、学校教育法施行規則において定められている教育課程や教科の内容とその取扱い、基本的指導事項などの基準を示した、幼稚園・小学校・中学校・高等学校そして特別支援学校の学習指導要領が文部科学大臣から告示されています。(※幼稚園は教育要領といいます。) また、学習指導要領と合わせて示されるものとして、学習指導要領についての解説書があります。今回改訂となった特別支援学校 教育要領 学習指導要領の解説書である「特別支援学校学習指導要領解説 総則等編」「特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編」において「ICF」という文言が明記されています。ここに至る経緯としては、学校現場でのICF活用の取り組みを踏まえた中央審議機会での議論を踏まえ、2008年1月の答申の中で特別支援学校の学習指導要領等にICFの考え方を取り入れる必要性が指摘されたことが挙げられます。 それでは、具合的な内容について説明します。 1 総則等編…個別の教育支援計画との関係について  今回の改訂では、個別の教育支援計画の作成が義務づけられましたが、その個別の教育支援計画を作成する際に、関係者間での実態把握や共通理解のためにICFの考え方を参考にすることが述べられています。  個別の教育支援計画を作成するにあたって、校内外の関係者間での連携ツールや実態把握のツールとして、「ICFの構成要素間の相互作用の図」を模した「ICF関連図」を用いた取り組みを既に行っている学校もあります。多面的・総合的な見方ができるICFの枠組みを活用して子どもを理解した上で、効果的な支援方法や内容をとらえ、本人を中心として家族を含めた関係者全員が連携しながら個々の役割を果たしていくためのツールとしてICFの活用が期待されているのだと考えられます。 2 自立活動編…障害の捉え方について  本内容は、以前も本HPで紹介させていただいていますが( http://www.icfcy-jpn.org/wp/?p=177 )・・・ 学習指導要領総則の自立活...

国立特別支援教育総合研究所セミナーのお知らせ

前回、前々回のお知らせでは、1月の関連研修、シンポジウムについて紹介しました。 今回は2月に行われる研究セミナーについて紹介します。 国立特別支援教育総合研究所では、「特別支援教育におけるICF-CYの活用に関する実際的研究」が取り組まれていますが、その研究成果報告が2月26日(金)の東京の通称オリンピックセンターに開催される、同研究所の研究セミナーⅡの中で行われます。 詳細は下記をご覧下さい。 http://www.nise.go.jp/blog/2009/08/post_133.html#two  2009年の同研究所の調査では、全国の5校に1校の特別支援学校において、何らかの形でICF又はICF-CYの活用が行われていることが報告されています。 http://www.nise.go.jp/blog/2008/05/post_819.html 特別支援学校学習指導要領等解説書の中にICFのことが記述されて以降、特別支援教育の中でのICF/ICF-CYの活用への関心がますます高まってきているように感じます。 同研究所からの報告にも注目したいところですね。  (ICF-CY Japan Network e-ANGELグループ 大久保直子)

第47回 日本特殊教育学会参加報告

9月に宇都宮大学で特殊教育学会が開催されました。ICF/ICF-CYに関連した自主シンポジウム、学会準備委員会企画シンポジウム、ポスター発表が行われましたが、ここでは、自主シンポジウムのことについて報告します。 自主シンポ  ICFの学校現場への適用 Ⅵ     ―あらためて、特別支援教育においてICF-CYを活用する背景に迫るー 企画者・司会者 徳永亜希雄(独立行政法人特別支援教育総合研究所)         松村 勘由(独立行政法人特別支援教育総合研究所) 話題提供者   徳永亜希雄(独立行政法人特別支援教育総合研究所)         松村 勘由(独立行政法人特別支援教育総合研究所)         齊藤 博之(山形県立上山高等養護学校)         田添 敦孝(東京都立墨東特別支援学校)         川口 ときわ(静岡県立中央特別支援学校) 指定討論者   島  治伸(徳島文理大学) 本テーマ「ICFと学校現場への適用」として、これまで5回の自主シンポジウムが行われてきました。 学習指導要領などにICFに関する記述がなされ、ICF-CYの日本語訳版が発行される等、今後の本格的なICF-CY活用が期待される中、意義深いシンポでした。 【話題提供から】 1 質的分析及び量的調査の結果から 質的分析としては、これまで特別支援教育の中でICF及びICF-CYを活用したことがある又は活用しようとしたことがある人へのグループインタビューを実施して得られた内容として、次のような報告が行われました。  特別支援教育においては、①学校現場での解決すべき課題への認識、②参加者自身が賛同したICF/ICF-CYの特徴が活用の目的となるということや  ICF/ICF-CYの概念的枠組み(理念)としての側面とツールとしての側面は、実践上は両輪且つ不可分なものであるということが報告されました。 量的調査としては、全国の特別支援学校を対象にした調査において、回答校全体の約21%においてICF/ICF-CYが活用されていることなどが報告されました。 2 よりよく子どもを理解するために  ICF/ICF-CYの概念的な枠組みで子どもを見ることにより、問題やできないことばかりに目を向けるのではなく、子どもの生活機能に目を向け、環境を含めて多面的・総合的な捉えが可能になるということが実践...

特殊教育学会シンポジウムで、お待ちしております!

日本特殊教育学会第47回大会が、今年は宇都宮大学で行われます。 http://ks001.kj.utsunomiya-u.ac.jp/~shien/jase47.html   今年は、ICF-CY Japan Networkのメンバーがかかわる、シンポジウムやポスター発表が、3日間にわたって行われます。  「ICFの学校現場への適用」を主題に行われてきた、自主シンポジウムは、今年で6年目を迎えました。 これまで、「多職種との連携を中心に」、「特別支援教育への適用の可能性」、「ICF導入の成果を問う」、「小・中学校等での活用の可能性を探る」「活用のための研修と理解啓発について考える」にそれぞれ焦点を当ててきましたが、今年は、あらためて、特別支援教育におけるICF-CYの活用の背景等に視点をあてて考えるシンポジウムとなっています。  今年は、準備委員会企画シンポジウムにも、ICF-CY Japan Networkのメンバーが参加します。 
今学会に出席される皆さん!ぜひご参加のうえ、積極的なご意見をお願いします。お待ちしています。  <自主シンポジウム21> 9月19日(土)16:30〜18:30 共通教育D棟・国際学部E棟 1343教室 ・テーマ:ICFの学校現場への適用Ⅵ —あらためて、特別支援教育においてICF-CYを活用する背景に迫るー ・企画者 徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所) 松村 勘由(国立特別支援教育総合研究所) ・司会者 徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所) 松村 勘由(国立特別支援教育総合研究所) ・話題提供者 徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所) 松村 勘由(国立特別支援教育総合研究所) 齊藤 博之(山形県立上山高等養護学校) 田添 敦孝(東京都立墨東特別支援学校) 川口ときわ(静岡県立中央特別支援学校) ・指定討論者 島 治伸(徳島文理大学) <準備委員会企画シンポジウム3> 9月20日(日)10:00〜12:00 共通教育B棟2F 1223教室 ・テーマ ICFはいかに障害児教育の課題を継承し、克服するのか特別支援教育実践におけるICFの活用と課題 ・企画者 池本喜代正(宇都宮大学) 吉川一義(金沢大学) ・司会者 池本喜代正(宇都宮大学) ・話題提供者 徳永亜希雄(国立特別支援教育総合研究所) 杉江哲治(石川県立総合養護学校地...

特別支援学校高等部の教育課程編成にもICF

「平成21年度特別支援学校新教育課程説明会(中央説明会)資料」が発表されました。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1282103.htm 第8節教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項 5 教育課程の実施等に当たって配慮すべき事項 (16)家庭,児童福祉施設,医療機関等との連携 にICFについての記述があります。   <同資料からの引用> ・・・・・  また,個々の教育的ニーズに応じて連携協力する相手や内容・方法等を工夫することが大切である。その際,関係者間で個々の生徒の実態等を的確に把握したり,共通に理解したりできるようにするため,国際生活機能分類(ICF)の考え方を参考とすることも有効である。 ICFの考え方については,特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編 で解説しているので,参照されたい。 ・・・・・   ICFは,多職種(いろいろな機関や人)との連携に有効な考え方やツールとして利用が可能です。 ICF-CY Japan Networkでも,連携での利用について研究や実践を行ってきましたが,さらに有効な手立てとなるよう,皆さまからご意見をいただきながら取り組んでいきたいと思います。   (ICF-CY Japan Network e-Angelグループ 富山比呂志)

指導要領解説 自立活動編にICF

「特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編」 が文部科学省のHPで発表されました。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1278527.htm また,書店でも書籍版が発売されています。 「第3章 今回の改訂の要点」の「2 障害のとらえ方と自立活動」に,ICFについての記述があります。 (解説の要約) (1) 障害のとらえ方の変化 ・「障害」のとらえ方の変化として,ICIDHからICFへ (2) 障害のとらえ方の変化と自立活動とのかかわり ・自立活動の目標を「障害による学習上又は生活上の困難」と改定し,それらの困難は,ICFとの関連でとらえることの必要性 ・自立活動の内容は,ICFで示されている「生活機能」と「障害」の双方の視点を含むものである ・ICFの考え方を踏まえることで,障害による学習上又は生活上の困難を的確にとらえ,現状で行っていること,指導によってできるようになること,環境の設定によりできるようになることなどに一層目を向けるようになる ・ICFの特徴は,環境因子などを適切に考慮する点にあるが,成長期にある幼児児童生徒の実態はさまざまに変化するため,それらに応じて,環境を構成したり整えたりすることが必要 自立活動編にICFのことが記載されていますが,「障害による学習上又は生活上の困難」は,特別支援教育全体の目標にある記述であることから,自立活動だけでなく,特別支援教育全体でICFとの関係を考える必要があると言えるでしょう。 ここで注意していただきたいことは,ICFが自立活動を規定したり,ICFありきとしてとらえたりするのではなく,自立活動の中でICFの特徴を生かし,よりよい実践につなげてはどうか,ということです。 また,今回は特別支援学校学習指導要領の改訂にICFが盛り込まれましたが,ICFは障害のある子どもたちのためだけのものではなく,障害のあるなしにかかわらず,すべての人に対して有効なものであることを確認いただきたいと思います。 (ICF-CY Japan Network e-Angelグループ 富山比呂志)