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3月, 2008の投稿を表示しています

「ICF国際生活機能分類―国際障害分類改定版」のご紹介

徳永(2008)は、ICFの活用を試みている人やICFに興味を持っている人の中には、ICFの本体である「ICF国際生活機能分類―国際障害分類改定版 (以下、「赤本」)」を見たことがない人が多いのではないか、 ICFの活用の例は知っているが、ICFそのものについてはよく知らないという人が多いのではないかと指摘しています(*)。 みなさんは、以下の「赤本」をご覧になったことがあるでしょうか? 世界保健機関(WHO)著 障害者福祉研究会編集 「ICF国際生活機能分類―国際障害分類改定版」 (中央法規出版 3675円 B5版 263頁 2002年8月初版発行)  本書は、1980年にWHOが国際疾病分類の補助分類として発表した 国際障害分類(ICIDH)の改定版として、2001年5月にWH0総会で 採択された 「国際生活機能分類(ICF)」です。 赤い表紙なので、「赤本」と呼ばれることが多いようです。 「赤本」の構成は、以下の通りです。 ICF日本語版発行によせて まえがき 謝辞 序論 1 背景  2 ICFの目的  3 ICFの特性  4 ICF構成要素の概観  5 生活機能と障害のモデル  6 ICFの使用 第1レベルまでの分類 第2レベルまでの分類 詳細分類と定義 心身機能/身体構造/活動と参加/環境因子 付録 索引 「赤本」では、ICFの分類項目の説明が大半(約170ページ)を占めています。ICFとは何か、また、改定の概要については、序論や付録で細かく説明されています。 ICFを有効に活用するために、ICFそのものを見直してみませんか?  「赤本」を、一度開いてみられてはいかがでしょうか。 本ネットワークのメンバーが考える「赤本」のどこにポイントを置いて 読むことがオススメか,ということについて、 これから、何回かにわたってご紹介していけたらと思っています。 *徳永亜希雄:肢体不自由教育におけるICFの活用―ICF(国際生活機能分類) の概要を*整理する―、日本肢体不自由教育研究会編集、肢体不自由教育183号、pp42-45、2008.

ICFビギナーズガイドのご紹介

ICFビギナーズガイド:生活機能,障害,健康に関する共通言語にむけて:ICF 国際機能分類WHO: Towards a common language for functioning disability and health. Geneva 2002. ( http://www.who.int/classifications/icf/site/beginners/bg.pdf ) 本文日本語訳がDINF(障害保険福祉研究情報システム:財団法人日本障害者リハビリテーション協会) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/icf/080128_mita_icfbg/index.html に紹介されました。 監訳:佐藤久夫(日本社会事業大学) 翻訳:三田岳彦・三上史哲・樫部公一(川崎医療福祉大学) 内容:1. 序論    2. ICFとWHO国際分類ファミリー    3. ICFに対するニード    4. WHOはICFをどのように使うか    5. ICFはどのように利用できるか    6. ICFのモデル    * 6.1. 生活機能と障害の概念    * 6.2. 評価点    * 6.3. ICFの基礎をなす原理    7. ICFの領域    8. 結論     世界的なICFネットワーク本ネットワークのメンバーも公表に至るまでの過程で、少し関わらせていただきました。ICFを活用される際にご一読されるとより理解が深まるのではないでしょうか。