2012年10月21~22日、台湾で行われた、第13回発展遅緩児童早期療育国際論文発表大会(原文の漢字を元に表記、英語名:13th International Conference of Early Intervention for Children with Developmental Delays)に呼んでいただき、参加してきました。
本大会は、中華民国発展遅緩児童早期療育協会(原文の漢字を元に表記、英語名:Chinese Association of Early Intervention Profession:CAEIP)
http://www.caeip.org.tw/html/about/english/index.html の主催によるもので、今回は早期療育におけるICF-CY活用がテーマとされていました。
台湾全土から、早期療育にかかわる多くの参加者が集まる中、基調講演「早期療育におけるICF-CYの活用ー日本での経験に基づいてー(ICF-CY Application in Early Intervention)」の他、「ICF関連図」を用いた実際の活用等のワークショップなども担当させていただきました。
世界的には、目的別の分類項目のセット(コアセット)をはじめ、様々なICFの活用の動きがありますが、今回、私としては、日本で蓄積してきた、概念モデルを中心に据えた取組について紹介しました。
参加者の中には、昨年台湾で翻訳して出した、我々の冊子「ICF及びICF-CYの活用:試みから実践へ 特別支援教育を中心に」を手にしている人もいました。
日本版はこちら→ http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/0078/index.html
台湾版はこちら→
http://www.farterng.com.tw/Web/Default.aspx?module=productdetail&pid=P110523001
以前、2011年3月に行われた第1回台湾ICF/ICF-CY会議について、参加者の熱心さも含めて以下で報告しました。
「台湾及びポルトガルにおけるICF及びICF-CYの活用に関する動向」
@国立特別支援教育総合研究所ジャーナル 創刊号
http://www.nise.go.jp/cms/7,6231,32,133.html
今年、台湾では障害のある人の支援に関する法令にICFが取り入れられたとのことで、さらに関係者の間でICF/ICF-CYへの関心が高まっていたような印象を受けました。
情熱あふれるCAEIPの理事長さんは、台湾でのICFに関する会議の議長をしていることもあり、CAEIPとしても精力的にICF/ICF-CY活用に取り組まれていました。
翌11月には同会議としてICF-CYワーキングルグループ議長のRune J. Simeonsonさんたちを呼んでICFに関する大会を開くとのことでした。
Runeさんと私(や他のICF-CY Japan Networkのメンバー)が仲良しであることは先方もよく知っているので、主催者から「来月もまた来るべき!」と強くお誘いを受けましたが、「さすがに続けてはちょっと。。。」と丁重にお断りしました。
今回、10月21~22日の前にも関係者との多くの交流の機会を持ちましたが、その一部には、日本で発達障害のある子どもと家族の支援に取り組んでいる(株)たすくのメンバーも参加し、積極的に情報交換を行いました。
彼らをはじめ、両国の多くの人たちの間で、ICFをキーワードの一つにした交流が行われているようです。
今後も、共通言語としてのICF/ICF-CYを活用して、多くの子どもたちのために交流を続けていく予定です!
(ICF-CY Japan Network 徳永亜希雄)
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