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ICF及びICF-CY関連の新刊書籍のご紹介

“残暑お見舞い申し上げます。”
まだまだ暑い日が続きますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしですか?
さて 昨今 障害者権利条約が批准され、合理的配慮やインクルーシブ教育システム,そして中教審答申等で述べられた基礎的環境整備への関心が高まってきた中で、あらたにICF及びICF-CYに関連する書籍が出版されています。
今回は、皆様の今後の教育実践への活用や参考にしていただければ幸いと考え、以下の書籍を案内させていただきます。

◎合理的配慮とICFの活用―インクルーシブ教育実現への射程

合理的配慮は、障害のある子どもが、障害のない子どもとともに学ぶインクルーシブ教育の実現がキーワード。学校は障害のある子どもに合理的配慮を提供する義務があり、その否定は差別になりえます。合理的配慮を見いだす有効なアセスメントツールとしてのICFの考え方、具体的方法を著者作成のチェックリストと実践事例で解説されています。
●著者  西村修一
●出版社 クリエイツかもがわ
●価格  1994円税込み
http://www.creates-k.co.jp/

◎月刊 作業療法ジャーナル 48巻2号

=特集=
「参加」と作業療法という内容で構成されており、ICFにおける参加…OTが果たす役割や「作業」や「参加」が奪われるということはなど関心あるテーマで特集されています。
この他インタビュー「作業療法による参加の場作り」…人と地域をつなげる実践も紹介されています。この特集は、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター主任研究員である春名由一郎先生が執筆されています。
●出版社 三輪書店
●価格 1750円本体価格
https://www.miwapubl.com/products/detail.php?product_id=1548

◎本人主体の個別支援計画ワークブックICF活用のすすめ

介護や看護の共通言語と言われるICF(国際生活機能分類)だがムズカシイという声も現場には多いです。アセスメントが困難な知的障害者の事例からICFを実感的に理解できる、当事者理解とよりよい介護・支援の処方箋として紹介されています
●編著 大阪障害者センター・ICFを用いた個別支援計画策定プログラム開発検討会
●出版社 かもがわ出版
●価格  2376円
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ha/0672.html

(文責 ICF-CY-JPN運営スタッフ 逵 直美)

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