2025年2月11日
佐藤久夫先生に学ぶ会・囲む会を開催しました。
佐藤久夫先生は、現在、日本障害者協議会(通称JD)の理事、日本社会事業大学の名誉教授をされています。ICFをWHOレベルで作る段階の日本の事務局長をされるなど、ICFを作ってこられた方です。また、それに関心のあるものも私たちも含めて、いろんなものをつないでいただいた、大恩人、大師匠でもあります。
当日は、 ICFに関連する最近の話題からということで
「人権モデル、障害と機能障害、国民生活基礎調査での障害設問」という3つのテーマで、お話をしていただきました。
1.人権モデルについて
障害者権利条約の審査が、100カ国位に進んできている中で、障害者権利委員会では、「障碍の人権モデル」の定義が示されていなかったが、中身を検討し始めていること。そして、障害者権利委員会が考える、「障碍の人権モデル」の要素について、佐藤先生の解釈を含めて、わかりやすく教えていただきました。2.障害と機能障害について
医学モデルの理解から人権モデルの理解に進む上で、日本の障害者権利委員会でも、この2つの概念の使い分けが曖昧なまま進んでいること。「障碍」「機能障碍」「障碍または機能障碍」という表現を、どのように使い分けていくべきなのかという提言があり、参加者の間でも、活発に議論が交わされました。3.障害者の貧困率について
日本の障害者の貧困率のデータを、分析・公表するために、佐藤先生達のチームが、日本政府とやりとりをされている現状を伺いました。
1時間半ほどでしたが、中身の濃いお話を伺うことができ、とても充実した時間でした。
今後も、佐藤久夫先生に学ぶ会囲む会を継続していきたいと思っています。
文責 ICF-CY Japan network 大久保直子
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