今回は,フロアを交えた議論,その後の議論,そしてポスター発表の様子について報告します! 〇フロア交えて協議 1)Aさん, ・ICFとICTの活用の取り組みを進めてきた.同じ活用でも,ICTだと主語が子供になるが,ICFだと支援者になるところが不思議である. 2)Bさん 比較的古くから,ICFの活用に取り組んできた.以前は特別支援学校に在職していたが,現在は福祉分野での仕事.福祉分野では,ICF そのものを知らない人はいないので,研修で扱うことも必要がない.現職でも使えるも,と感じた. 3)(終了後,直接企画者へ)元特別支援学校等の校長のCさん ・共通言語になる前には,その前のプロセスとして 葛藤の段階があり,それを通り過ぎないと有用な共通言語にはなりえない. 〇シンポジウム全体を振り返って ・前回大会は,天候不順等で全員が集合できなかったが,今回大会はコロナ禍以降,久々に対面でじっくり話ができてよかった. ・インクルーシブ教育の文脈での活用だからこそ,従来の特別支援教育ではない領域への理解啓発ツールにより重点を置く必要があると感じまた. ・ICF活用のあらたな可能性をあらためて感じた.それぞれの課題を整理しつつ,さらに江検討を進めていきたい. 〇ポスター発表 自主シンポジウムの前日,以下のポスター発表を行いました. 「子どもの育ちを切れ目なく支えるICFを活用した共通情報シート開発に向けた基礎的研究」 德永亜希雄(横浜国立大学),田中浩二(至誠館大学) ・本研究は,子どもの育ちを切れ目なく支えるICFを活用した共通情報シート開発に向けた基礎的な知見を得るため,特別支援学校の実際の個別の教育支援計画への実装に向け,適切と思われるICFの項目を抽出することを目的としたもの. ・その結果,d130 模倣」他17項目が抽出され,今後の実装に向けた方向性が報告された. ・発表には,参観者が,こちらも切れ目なく訪れ,活発な質疑応答,議論が交わされた.参観者は,就学前にかかわる,切実な課題意識をもつ関係者が多く,今後の活用を期待する思いや実装を通した実証,実用化の必要性が感じられた. 以上が,2023年度の特殊教育学会での自主シンポ及びポスター発表の様子の報告でした. 御覧いただき,ありがとうございました. 次回は,自主研修会の様子を報告します.お楽しみに!. (文責 ICF-...